この度、埼玉新聞さんから取材を受け掲載されました。
とても貴重な体験をさせていただきました。
2021年05月16日(埼玉新聞より)
内容
19歳ドローンで人助け
4枚のプロペラが周囲の空気を震わせながら回り始めると、直径30センチほどの機体がふわりと浮上。
やがて空高く舞った。真剣な表情でコントローラーを自在に操るのは、佐藤エンタープライズ代表の佐藤宏樹さん(19)。
ドローンによる映像の撮影、編集事業を2020年12月に立ち上げたばかりの青年起業家だ。
少年時代はレスリングや柔道、ラグビーに打ち込み、市立朝霞第一中学校3年生の時には、レスリングで全国大会に出場した実績を持つ。一方、幼少期からラジコンのヘリコプターに熱中。「空への憧れがあった」と振り返る。
中学3年の頃、ドローンの存在を知って手に入れると、「思い通りに飛ぶのが魅力」と、たちまちとりこになったという。県立狭山工業高校電子機械科に進学すると、独学で映像編集技術も習得。
ドローンで撮影した画像を使って学校紹介動画を作るなどした。昨年春に高校を卒業し民間企業に就職。だが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で揺らぐ社会状況に「人の役に立ちたい。ドローンと映像編集の技術を生かせば、何かでるのではないか」と起業を決意し、1ヵ月ほどで退職した。その後は、自治体の創業支援研修を受講するなどして準備。昨年12月に個人事業主の登記を行い、業務を開始した。
間もなく、大きな仕事が舞い込んだ。佐藤さんの制作動画がタレントの木梨憲武さんの目に留まり、木梨さんが監督するミュージックビデオでドローン空撮の依頼を受けた。「被写体を周回しながらブレない美しい映像を撮ることにこだわってきたのが認められ、うれしかった」とほほ笑む。
ドローンは近年、災害現場の被害状況把握に用いれたりと、活躍の分野が広がっている。「見た人にくつろいでもらえる映像をお届けしたいし、救助活動等で人助けするのも目標。若くても、お金がなくても起業でき、成功できることを示したい」。夢を追い掛け、道を切り開く。
埼玉新聞(田付智大)
2021年05月16日
代表 佐藤 宏樹
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